大学で生物学を専攻すべき5つの理由

どうして生物学の学士号または修士号を取得すべきかを簡単に説明すると、世界がそれを必要としているからです。

というのも、私たち人類は今、自然環境、社会経済、健康問題に関連するいくつかの困難に直面しており、研究者らは生物学的知識を用いて、何らかの形で答えを探し出そうとしています。これら社会的問題のほかにも、生物学を学んでおくべき理由はいくつかあるのですが、その中でも最も重要なものを以下にて紹介しましょう。皆さんも以下をチェックすれば、今からにでもすぐに生物学を学びたいと思うかもしれませんよ!

1. 魅力的なテーマであるから

オックスフォード英語大辞書のオンライン版では、生物学とは「植物や動物の生命と構造を科学的に研究する学問」と定義されており、これだけ聞いても素晴らしい分野だと思いませんか?言い換えれば、地球上の生命と、それが何十億年もかけてどのように進化・発展してきたかを研究することであり、そんな壮大なことに時間を費やすのはとても魅力的だと思います。

生物学における幅広いテーマを深く追求していけば、思わず言葉を失ってしまうような奇妙な真実を発見することができるかもしれません。

2. 職業は高収入で、安定した雇用だから

生物学に関連する仕事は、高度に専門的な内容であることが多いため、高い給料をもらい、その努力に賞賛を受けるのは当然のことでしょう。また、生物学者の雇用率が高いのも事実で、例えば、米国の労働統計局によると、2019年から2029年の間に、微生物学および生物学の技術者の求人募集が4~5%増加すると予測されています。

もちろん収入は、経験や職種、就職する企業や働く国によって変動します。

3. バイオ起業家になるチャンスがあるから

最近では、バイオ起業家(バイオアントレプレナー)という言葉が浸透してきました。これは、若い科学者や生物学の卒業生が自らの専門知識を世の中のために役立てるチャンスだと捉え、自分自身の力で行動する人が増えている証拠です。バイオ起業はただの遊び事ばかりではなく、実際、生物学の知識だけで起業することはできません。ビジネス関連の学位を取得するか、少なくとも新規事業の運営方法や従業員の管理方法など、ある程度の知識が必要となるでしょう。

4. オフィス、ラボ、フィールドワークのバランスが良いから

生物学を専攻するのは、探索や外に出るのと同じくらい学ぶのが好きな学生には特におすすめです。というのも、生物学の学生になると、ある週は教科書に集中し、次の週は実験に挑み、また別の週には実社会で学問の原理を試していることになるからです。就職先によっては時間の使い方が決まることもありますが、このような習慣は卒業後も、社会人になっても続きます。そのため、生物学を学ぶ人は大抵、一日中本やコンピューターの画面を見て過ごすのが嫌いな人が多いです。

5. 世界は生物学者を必要としているから

生物学者になって良かった、悪かったという具体的な内容は挙げませんが、現在私たち人類が直面している社会問題のほとんどが、何らかの形で生物学と関係していることは間違いありません。その例は以下の通りです。

– 地球環境に負の影響を及ぼさずに、CO2を削減すること

– 超耐性菌を生み出さない抗生物質を使用すること

もちろん、上記2つは一例に過ぎません。私たち人類が抱える問題をすべて挙げたら、キリがありませんからね。生命や自然を守りたいという意欲がある人は、生物学の学位を取得すれば、世の中にとって良いことを成し遂げるために役立てることでしょう。